あの日の私が、ずっと待っていたもの

悲しみは、愛を受け取る扉の前に…

今日は、
セルフラブメソッド17期の講座でした。

今回のテーマは、
「悲しみを癒す」。

「悲しみ」と聞くと、
大切な人との別れや、
大きな喪失を思い浮かべる方も
多いかもしれません。

けれど、今回は、「喪失の悲しみ」ではなく、
相手に「期待を挫かれた悲しみ」を
癒すワークをしました。

私たちの心の奥には、
誰にも気づかれないまま
小さな箱にしまわれた悲しみが
ひっそりと残っていることがあります。

今日の講座では、
15年前、30年も前の
お母さんとのやり取りの中で、

今もなお、
ふと思い出すと胸がきゅっとなるような
忘れられないシーンを
扱っておられました。

当時の状況をお聞きしながら、
その場にいた当時の、
その方の気持ちを想像すると、
わたし自身も切なくなりました。

子どもの、親に対する私たちの気持ちは、
本当にまっすぐです。

喜んでほしい。

受け取ってほしい。

見てほしい。

わかってほしい。

ただそれだけの純粋な想いを差し出して、
それが思うように受け取られなかった時、

子どもの心は、
言葉にならない悲しみを抱えます。

親は、子どもを悲しませたくて
そうしたわけではありません。

親にも余裕がなかったり、
受け取り方を知らなかったり、
その親自身もまた、
同じように育ってきた背景があります。

けれど、子どもの心には、

「私の想いは受け取ってもらえなかった」

という悲しい感覚だけが残ることがあります。

そして、その感覚は、
大人になってからも
私たちの考え方や受け取り方に
静かに影響していきます。

早速、講座後に
こんなご感想をいただきました。

=====

今回の悲しみを癒すワーク
深い気づきがありました。

母に受け取り拒否されて悲しかったことを
私も同じように沢山の人や
愛するうちのニャンコにしていました。

今後は本当に有り難く受け取れると思います。

=====

このご感想を拝見して、
本当に深い気づきだと思いました。

自分が悲しかったことを、
知らないうちに
自分も誰かにしてしまっている。

これは、かなりの確率で多くの人が
やっていることです。

わたしも、親にされて嫌だったことを
知らぬ間に、子どもにやっていて
それに気づいた時の衝撃は、
かなり大きかったです。

良かれと信じて疑わなかったことが、
こんな心の勉強を始めた時に、
子どもにとっては迷惑行為だった
ということに気づいた。

当時は、愕然としたのですが、
気づいてよかったです。

それをそのまま、
子どもに遺伝させなくてよかった。

わたしの代で、終息できてよかったです。

人は、自分が体験した世界をもとに、
世界の見方をつくります。

愛を差し出しても
受け取ってもらえなかった体験があると、
今度は自分が愛を差し出されても、
うまく受け取れなくなることがあります。

褒められても、素直に喜べない。

助けてもらっても、申し訳なくなる。

プレゼントされても、遠慮してしまう。

ペットさんがまっすぐ愛を向けてくれていても、
どこかで受け取りきれない。

頭ではわかっているのに、
心が反射的に閉じてしまう。

それは、
愛が足りないからではなく、

愛を受け取る回路が、
悲しみの記憶の中で
少しだけ固くなっていたのかもしれません。

考え方の習慣は、
人生の幸福度を決めると言っても
過言ではありません。

そして、その考え方の習慣は、
まるで親から受け継いだ遺伝のように、

何気ない日常の会話や、
ちょっとした表情、
その家の空気感の中で
自然と身についていきます。

どこの家庭にもある、
ささやかなすれ違い。

親子だからこそ起きる、
言葉にならない寂しさ。

その一つひとつが、
その人の世界の見方をつくっていきます。

でも、ここで希望があります。

身についた習慣は、
気づいた時から変えていけます。

悲しみは、
癒されるために浮かび上がります。

過去を変えることはできなくても、
過去の出来事の意味は、
今の自分が変えていくことができます。

あの時、受け取ってもらえなかった私。

あの時、わかってもらえなかった私。

あの時、悲しかった私。

その小さな私の手を、
今の自分がそっと握ってあげる。

それだけで、
心の中の時間が動き出すことがあります。

そして不思議なことに、
自分の悲しみが癒されると、

今度は、
目の前にある愛を
前よりも素直に受け取れるようになります。

人からのやさしさも。

ペットさんからのまなざしも。

日常の中にある小さな恵みも。

「ありがとう」と
心から受け取れるようになっていく。

それは、
人生そのものの豊かさを
受け取り直すことでもあります。

悲しみは、
閉じ込めておくものではなく、

愛を受け取る力へと
変えていくことができます。

今日もまた、
受講生さんの大切な気づきに触れながら、

人の心は、
何歳からでも柔らかくなれるのだと
感じさせていただきました。

悲しみの奥には、
いつも愛があります。

そして、
その愛を受け取り直した時、

人生は、
少しずつあたたかい方へ
向きを変えていくのだと思います。

今日も、豊かな時間を
ありがとうございます。

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