何を防いで、何を吸うのでしょう?
先日、お寺へ伺った時のことです。
ご住職は、わたしの仕事を理解してくださっていて、
訪れるたびに動物にまつわるお話をしてくださいます。
その中で今回、心に残った言葉がありました。
犬は、邪気を防ぐ
猫は、邪気を吸う
とても印象的な言葉でした。
少し強い表現に感じられるかもしれません。
けれど、アニマルコミュニケーションを
長く続けてきたわたしにとって、
深くうなずける部分があります。
今日は、その背景にあるものを、
あなたと分かち合いたいと思います。
犬は、飼い主の盾になる存在。
ワンちゃんの中には、飼い主さんに向かって
流れ込むエネルギーを、防ごうとするコがいます。
例えば、電磁波が強い場所。
テレビと飼い主さんが座るソファの間に、
なぜかいつも座るワンちゃん。
毎回、不思議な位置に落ち着くワンちゃん。
理由が分からず
「どうして毎回ここなの」
そう感じた経験はありませんか?
その位置が邪気の通り道になっている場合、
ワンちゃんはそこに座り、
あなたの前で盾の役割を果たすように存在します。
もちろん、すべてのコがそうだとは言い切れません。
けれど、
「妙に定位置が決まっている」という場合、
そのコなりの役割が働いている可能性があります。
言葉を持たない代わりに、行動で示す。
それが犬族の優しさであり、
愛の形なのだと思います。
猫は、家の中の重さを引き受ける
ネコちゃんは、また別の方法で家を守るコが多いです。
家の空気が重い時
家族の感情が揺れている時
気持ちの疲れが部屋に広がっている時
こうしたものを吸い取ってしまうコがいます。
そして、もう一つ。
ネコちゃんが突然家から姿を消す、あの出来事。
あれにも、エネルギー的な理由が
潜んでいることがあります。
迷子ネコちゃんのセッションの
ご依頼をいただいた時のこと。
写真を見た瞬間、
そのコから伝わってきたのは
「限界」という感覚でした。
「いっぱい、いっぱい」と聞こえてきたのです。
最初は、飼い主さんが悩みで
心が塞がっているのかなと思ったのですが、
違いました。
そのコ自身が家の中の重たいものを
たくさん吸い取って、抱えきれなくなっていたのです。
だから、家を出ました。
吸い込んだものを外へ放して軽くなるために。
外に出て戻ってくるコもいれば、
一度外に出ると戻れなくなるコもいます。
家に何か良くない出来事が起きる前に、
そのコが引き受けてくれた。
その姿を思うと、
胸が熱くなるような気持ちになります。
それでも、最後に残るのは
「ありがとう」という想いだけです。
目に見えないけれど、確かに働いているもの
動物たちの役割や働きは、
目で見えるものばかりではありません。
データで証明するような世界でもありません。
でも、長年アニマルコミュニケーションをしてきた中で、
何度も出会ってきた事実があります。
犬は、防ぐ
猫は、吸う
ご住職のお話と照らし合わせると、
ますます合点がいきます。
仏教の教えにも、
動物の働きを語るものは多くあります。
わたしたちは、つい「常識」で
物事を判断しがちですが、
動物たちはもっと感覚の世界で生きています。
その姿に触れた時、
人は大切なことを思い出します。
問題行動や体調不良は、ただの行動ではない
もし、あなたのおコさんが
落ち着かない
決まった場所で動かない
急に姿を消す
体調が崩れやすい
そんな様子があるなら、
しつけ教室や病院だけで解決を考えないでください。
飼い主の心
家の空気
日常の緊張
溜まった疲れ
動物たちは、これらを敏感に受け取ります。
ペットと飼い主は合わせ鏡。
これは、わたしの原点であり、
揺るがない真理だと思っています。
だから、あなたの心が整うほど
あなたの家の空気が整うほど
あなたのおコさんは軽やかになります。
動物たちは言葉で説明しません。
けれど、あなたの毎日を見守りながら、
淡々と役割を果たしている。
そんな一面も見てあげてほしいのです。
今日のお話が、
あなたの暮らしの見え方を少し変える。
そんなきっかけになれば嬉しいです。
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