お別れは一度きりの そのコからの愛のプレゼント

昨夜のメルマガでは、

涙の効用をお伝えしました。

泣くことが、そんなに大切とは

思われてなかった方には、

衝撃だったかもしれないですね。

それでも、

号泣したあとのスッキリ体験は、

少なからず、誰にもあると思いますので、

涙の効用には合点がいったのでは?

わたしが、愛犬・小雪と

お別れしたときの体験を

少しお話ししますね。

葬儀も済ませ、その翌日には

仕事に復帰しました。

忙しい毎日。

現場では、毎日のように

うちのスタッフに会います。

スタッフは全員、

ペットロスについて

学んでいます。

最愛のコとお別れしたとき、

どんな心身の状態になるのか

知っています。

そんな人がいるとき、

どう対処すればいいのかも

知っています。

ですから、

わたしの話を親身に

聞いてくれました。

そうして、昼間を過ごし、

仕事が終わって、

夜ひとりになったとき、

ふと、淋しさと悲しみが

波打ってくるのです。

いつも居る場所に、

いるはずのコがいない・・・。

ぽかんと空間に

穴が開いているよう。

ごはんを食べ終わって、

お茶碗を洗っていると、

急に、また悲しみの波が

やってくるのです。

そんなとき、

わたしはペットロスの知識に救われました。

お茶碗を洗う手を止め、

波打つ感情に付き合ってあげるのです。

悲しんでいる心に

素直に悲しむ時間を取ってあげる。

泣きたがってる体に

泣く時間を取ってあげる。

ひとり、台所のシンクの前に立って、

大声で、うわんうわん泣いている様子を

想像できますか?

小雪を見送った後、

1か月くらいは、

こんなことを繰り返していました。

これが、一番早くて、いつでもすぐにできる

喪失の悲しみから脱却できる方法、

心身のバランスを取り戻す方法です。

これだけ大泣きすれば、

きっとわたしの脳内では、

エンドルフィンが大量放出されたことでしょう。

こんなに泣けるなんて、

しあわせ。

こんなに心が動くって、

生きてるからこそ。

こんなに泣ける体験は、

長い人生でも、めったにないこと。

最期に、こんな体験を残していって

くれるなんて、ペットは格別だな~

なんて豊かな体験なんだろう。

そのコとの出逢いも別れも

一度きりの珠玉の体験。

そのコとの絆を深めたからこそ、

お別れして、

こんなに悲しみが深いってこと。

失くしたことで、

愛を確かめられる。

やっぱり、あのコは、

わたしに愛の体験を運んで

来てくれたんだと確信できる。

あのコから得ていたものの大きさに

気づいて、また涙があふれる・・・。

どこもかしこも、愛だらけ。

この宇宙が愛でできていることを

実感する体験。

なんて、豊かなんだろう・・・。

なんて、幸せなんだろう・・・。

そう想い、涙する。

号泣は、

それほど長くは続かないものです。

思う存分泣いたあとは、

心が、ほっこり温かくて。

幸せな気分に浸れます。

これが、わたしの体験。

なにが起きたのかというと、

カタルシス効果という

精神の浄化が起きたのです。

涙の意味や

泣くことの効用を

知ってはいたので、

よりそれらを上手に

利用して、小雪とのお別れを

乗り切れたのかもしれませんね。

小雪が旅立つ数年前から、

ペットロスサポートセミナーを

開催して、知識のわかち合いをしていたのは、

わたしが本番を難なく迎えられるように、

小雪自身が仕組んでいったのかな?

とさえ思うほど、知識に救われました。

うちのコが元気なうちから、

ペットロスのセミナーを受講するなんて、

不謹慎!

という方もおられます。

誰も、うちのコの死を

イメージしたくないですからね。

でもね、わたしは、

こんな考え方をしています。

最悪の状態を想定して

準備をしておく。

物の準備と心の準備。

その状態をシュミレーションまでして

準備を万端にしておく。

準備万端整えたのだから、

安心。

いつその時がきても、

シュミレーション通りに

行動を起こせばよいわけだから。

人は、想定外の出来事が起きた時に

パニックに陥ります。

それも不安材料になります。

だから、準備だけして、

あとは天に委ねるのです。

少なくとも、わたしは、

愛犬とのお別れについては

これで救われました。

これも、うちのコが6歳のときに

「死んじゃうかもしれない!」

という恐怖で押しつぶされそうに

なったからこそ、獲得した知恵です。

二度と、あんな苦しみは、ご勘弁!

そうしたら、ほんとに

本番は、ウソのように

幸せなお別れができたのでした。

生きていれば必ず体験する

愛する存在とのお別れ。

多くの人々に、

お別れも含めて、

愛の体験であることを

知っていただきたいと思います。