ムダ吠えって、ありません

「うちのコ、よく吠えるんです…」

ワンちゃんのご相談で、
よく出てくる言葉です。

わたしは、いつも思います。

ムダ吠えって、ないんですよね。

人間側から見ると、

「また吠えてる」

「うるさい」

「困ったチャン」

に見えるかもしれません。

でも、ワンコには
ワンコなりの言い分があります。

しかも、
日常のあらゆるシーンで
吠えているとしても、

その理由は、
全部同じとは限りません。

ピンポンで吠える。

外の音に吠える。

誰かが動くと吠える。

家族が帰ってくると吠える。

特定の人にだけ吠える。

特定のシーンだけに吠える。

一見、同じ「吠える」という行動に見えても、
その奥にある気持ちは、
一つひとつ違うのです。

だから私は、セッションの中で、
そのシーンごとに、
ワンコに丁寧に聞いていきます。

「その時、どうして吠えていたの?」

「何を伝えたかったの?」

「何が気になっていたの?」

すると、
ワンコなりの言い分が
ちゃんと出てきます。

それを聞いていると、
もう、こちらまで胸が
いっぱいになることがあります。

「そーだよねぇ…

そんなふうに感じているなら
吠えたくなるよねぇ」

と、思わずワンコに
激しく同意してしまうこともあります。

そして、その言い分を
飼い主さんにお伝えすると、

飼い主さんの中で、
点と点がつながり始めます。

「あ、それ、他の時も同じです」

「そういえば、あの場面でも吠えていました」

「だから、だったんですね」

吠えている理由がわかると、
同じ理由で吠えていた
別のシーンまで見えてくるのです。

そして、ここからが大切なところ。

ワンコの言い分は、
ただの「困った行動の理由」では終わりません。

その奥には、
飼い主さんへの気づきのサインが
隠れていることが多いのです。

先週募集を開始した
数年ぶりの個人セッションの
1日目が終わりました。

4組のセッションさせていただきました。

そのトップバッターのセッションでも、
まさにそうでした。

ワンコの言い分を聞いていくうちに、
飼い主さんが、これまで
当たり前だと思っていたこと。

常識だと思っていたこと。

何の疑問も持たずに、
普通にこなしてきたこと。

その中に、実は大切な気づきがありました。

自分の気持ちを置き去りにしていなかったか。

本当はどう感じていたのか。

何のために、それをしていたのか。

そんな、思考の習慣に
気づく瞬間がありました。

すると、そのセッション中に、
「ピンポーン」と
インターフォンが鳴ったのです。

郵便屋さんでした。

いつもなら吠えるはずの場面。

ところが、ワンコが吠えない。

飼い主さんはビックリされていました。

「えぇ、吠えないんですけど~~」

うふふ。

そういうことなのです。

動物たちは、本当に素直です。

話が早いのです。

飼い主さんの内側で、
ふっと気づきが起きる。

すると、外側であるペットさんの行動が
変わることがあります。

でも、ペットたちは、
私たちが思っている以上に、
飼い主さんの内側と響き合っています。

ペットと飼い主は、合わせ鏡。

ペットの問題は、飼い主へのサイン。

これは、私が長年、
たくさんのペットさんと飼い主さんに向き合う中で、
何度も何度も見せてもらってきた真実です。

飼い主さんから、早速、
こんなご感想をいただきました。

=====

リカさん

本日は、ありがとうございました。

このコだから、うちに来てくれたこと。

このコの言動、特に今のタイミングなこと。

全てが繋がりました。

私が今まで、見ようとしてこなかった部分。

やって当たり前のこと、
自分の気持ちや想いがどうなのか自覚すら出来ず、
普通にできるタスクとしてこなしてきたこと。

そうする事で得て来た自己満足よりも、
見過ごしてきた、感じてこなかった想いを、
あのコは

「そうじゃない!

もったいないよ!

今この瞬間を、味わって
一緒に感じて、楽しもうよ!」

と言ってくれていたんだと思いました。

何のためにという部分をスルーしてると、
同じことをしてても全然違う。

だからスカスカだと教えてくれていた。

あのコに助けてもらいながら、
軸を戻し、自分を満たしていきます。

=====

もう、胸がじんわりしますね。

ワンちゃん、いい仕事してますよね。

吠える。

騒ぐ。

落ち着かない。

困った行動に見える。

でも、その奥には、
飼い主さんが本来の自分に戻り、
もっと幸せに生きるための
そのコなりの深い愛があるのかもしれません。

「ママ、そこじゃないよ」

「もっと今を味わって」

「ちゃんと自分の気持ちも感じて」

「一緒に生きるって、
タスクをこなすことじゃないよ」

そんなふうに、
全身で伝えてくれているのかもしれません。

ペットたちは、言葉を持たない分、
行動で、体調で、まなざしで、
私たちに大切なことを知らせてくれます。

だからこそ、私は思うのです。

ムダ吠えって、ありません。

そこには必ず、
そのコなりの理由があり、
そのコなりの愛があります。

そして、セッション中に
郵便屋さんが来たことも、

私はたまたま偶然だとは
思っていません。

こういう面白い現象、
本当によく起きるのです。

動物たちは、
いつも私たちに教えてくれています。

もっと感じて。

もっと味わって。

もっと自分に戻って。

ペットたちは、飼い主さんを
困らせたいのではありません。

ただ、愛しているのです。

とてもまっすぐに。

とても健気に。

今日も、あなたのおコさんたちは、
いい仕事をしています。

その小さな体いっぱいに、
無償の愛を抱えて。

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