その優しさが、相手の不機嫌を育てている。
あなたは今、
誰かの感情の「後始末係」に
なっていませんか?
部屋に入った瞬間、
胸がギュッと縮む。
何も言われていないのに、
責められているような気がする。
怒鳴られてもいないのに、
心はずっと、怒鳴られ続けている。
「別に・・・」
「怒ってないし・・・」
「好きにすれば・・・」
「なんでもいい・・・」
「もういい・・・」
言葉だけを見れば、
何も要求されていません。
けれど、
冷たい視線。
大きなため息。
乱暴に物に当たる音。
わざとらしい大きな足音。
返事をしない沈黙。
「・・・」に含まれている
威圧感。
その空気は、はっきりと
こう叫んでいます。
「私が何に怒っているか、
あなたが察して、あなたから謝って」
「あなたが私を、
こんなに不機嫌にさせたのよ」
「私、今日は機嫌が悪いんだから、
これ以上イライラさせないでよ」
「私のこの大変さを、
もっとわかってよ!」
こんな場面に遭遇し、
逃げ場のない重い空気の中で、
相手の顔色を読み、
言葉の裏を探し続け、
心も体もクタクタに
疲弊してしまった経験はありませんか?
こうしたコミュニケーションスタイルを
「受動攻撃的コミュニケーション」
といいます。
怒りや不満、要求を直接言葉にせず、
不機嫌、沈黙、皮肉、無視、遅延などによって、
間接的に相手を動かそうとする
コミュニケーションのパターンです。
湿っぽく相手を攻撃して
罪悪感を抱かせてコントロールする。
今日午前の
セルフラブメソッド・ファシリテーター勉強会では、
この受動攻撃的コミュニケーションを
テーマに取り上げました。
参加者さんには
ブレイクアウトルームに分かれていただき、
身近な関係の中で
どのような受動攻撃を見聞きしてきたのか、
そして、そのとき自分は
どのような「受け手」になっていたのかを
振り返っていただきました。
このテーマを見つめていくと、
誰かにされて苦しかった記憶だけでなく、
「もしかしたら、
私もやっていたかもしれない」
そんな、自分の中の影が
見えてくることもあります。
実は、わたし自身も、かつては
「空気を汚す側」の人でした。
傷ついたと言えない。
悲しいと言えない。
助けてほしいと言えない。
だから、
黙る。
冷たくなる。
不機嫌になる。
突然、泣き始める。
言葉にできなかったわたしは、
空気にすべてを語らせていました。
自分では、
ただ我慢しているつもりでした。
けれど家族は、
わたしの沈黙や不機嫌の意味を探し、
いつも緊張しながら
私の顔色を見ていたのだと思います。
ある時、息子が言いました。
「マミィは、僕たちを
被害者意識で育てたよね」
最初は、どういう意味なのか
分かりませんでした。
でも、心理学を学ぶうちに気づいたのです。
受動攻撃型のコミュニケーションパターンで
ずっと、家族と接していたことに。
だから、いつも、わたしは家族から
腫れ物に触るような扱いをされていたんだ。
だから、どんどん孤独を感じ、
愛を追い求めても満たされなかったんだと。
唯一、愛を注いでくれていたのが、
愛犬だったんだと。
そして、さらに気づいたのです。
言葉にしない怒りもまた、
十分に人を傷つけるのだと。
子供たちは、
そんなわたしの犠牲になっていた。
愛犬も、その例外じゃない。
だから、たった6歳で
死にかけちゃったんだ…。
息子が、ある日、言ったことは
このことだったんだ…。
これに気づいた時は、
晴天の霹靂。
深い穴を掘って、
籠りたくなった。
なにをやってもうまくいかないのは、
全部、自作自演だったんだ…。
やらかした・・・
これが、わたしのリアル体験です。
では一方で、
受け取る側はどうでしょう。
相手の不機嫌を見て、
あなたが先回りして動く。
自分に非がないのに謝る。
相手の望みを想像して叶える。
機嫌が直るまで、
自分の本音を引っ込める。
何も言わず、沈黙を保つ。
自分の気持ちや望みを
心の奥へ、奥へと押し込める。
もしかしたら子どもの頃から、
お父さんを怒らせないように、
お母さんが泣かないように、
家族がバラバラにならないように、
小さなあなたが、
家の中の空気を整える役割を
引き受けてきたのかもしれません。
それは、あの頃のあなたにとって
精いっぱいの愛だったのでしょう。
けれど、その行動を繰り返すほど、
相手は無意識に学習します。
「言葉にしなくても、
不機嫌になれば人は動く」と。
つまり、
あなたの優しさが、
相手の受動攻撃を育てていることが
あるのです。
もちろん、
あなたを責めたいのではありません。
怒らせないように
見捨てられないように
場を壊さないように
それがかつて、
あなたが自分を守り、
生き延びるために覚えた方法だったのです。
生存するための戦略行動。
怖いものを遠ざけるために、
ワンコたちが必死にワンワン吠えるのと、
根っこの部分では同じです。
そうすることでしか、
自分を守れなかった。
それほど、
怖かったのです。
そして、
受動攻撃をする側もまた、
最初から人を傷つけようと
していたわけではないことが多いのです。
本音を伝えたら拒絶された。
「NO」と言ったら怒鳴られた。
気持ちを話しても聞いてもらえなかった。
そんな体験から、
「言っても無駄」
「言葉にするのは怖い」
「愛しているなら察してくれるはず」
と、いつかどこかで
学んだのでしょうね。
受動攻撃は、
直接伝える方法を持てなかった人の
自己防衛でもあります。
だから、その人の背景を
理解することはできます。
けれど、
理解することと、
その人の感情を背負うことは別です。
相手の痛みを理解できるあなたが、
相手の不機嫌によって
傷つき続けてよい理由にはなりません。
無自覚なら傷つけてもよい、
ということにもなりません。
そして、家庭の中で
言葉にされなかった感情は、
消えてなくなるわけではありません。
見えない雷雲のように
家中へ広がり、
もっとも繊細なアンテナを持つ存在へ
届いていきます。
そう、ペットたちです。
人間が口で「大丈夫」と言っても、
呼吸が浅いこと、
体が固くなっていること、
足音や物音がいつもと違うこと、
あのコたちは、
言葉より先に受け取っています。
いつ雷が落ちるのだろう。
次は誰が怒るのだろう。
大好きなママを
どうしたら笑顔にできるのだろう。
そんなふうに、
小さな体で家族の空気を感じ続けているコも
多いものです。
家族の顔色を見て落ち着かなくなる。
間に入ろうとする。
吠える、隠れる、過剰に舐める。
飼い主さんから離れられなくなる。
もちろん、すべての不調や行動を
家庭の感情だけに結びつけることはできません。
医療や環境面の確認も大切です。
その上で、
「あのコの問題」に見えるものが、
家の中に漂う緊張への反応である可能性も、
見落としたくないのです。
ペットと飼い主は、合わせ鏡。
あのコを変えようとする前に、
私たちが長い間、
その細い肩に背負ってきた
「誰かの不機嫌」を下ろしてみる。
そして、
しっかりと言葉で伝えるのです。
「気持ちが落ち着いて、
言葉で話せるようになったら、
聞かせてくださいね」
動物とのコミュニケーションは、
非言語で行われます。
だからこそ、
ペットたちは、飼い主さんの
心の奥の奥の奥まで読み取っています。
けれど人と人には、
言葉で確かめ合う力が与えられています。
言葉にしなければ、
本当の気持ちは伝わりません。
察しないことは、
冷たさではありません。
ご機嫌を取らないことは、
見捨てることでもありません。
相手にも、
自分の感情を引き受け、
言葉にする力があると信じること。
それは、境界線のある
成熟した愛です。
もし、自分が不機嫌によって
相手を動かしていたと気づいたなら、
自分を責めるのではなく、
そっと内側へ問いかけてください。
「私は今、何を感じている?」
「本当は、何が悲しかった?」
「本当は、何が怖かった?」
「どうしてほしかった?」
「私は、何を断りたかった?」
「察してほしい」から、
「私は、こう感じています」へ。
「気づいてほしい」から、
「私は、こうしてほしいです」へ。
ここから、
対人コミュニケーションは変わり始めます。
そして、もう一つ。
これまで人の感情を
察し続けてきたあなたには、
もともと、とても繊細な
受信力があります。
それは長い間、
傷つかないために
人の顔色を読む力として
使われてきたのかもしれません。
けれど、そのアンテナを
恐れではなく、愛の方向へ向け直したとき、
あなたの繊細さは
もう、あなたを苦しめるものではなくなります。
それは、動物たちと心を通わせる
大きな贈りものへと変わっていくのです。
現在募集中の
「直感回復アニマルコミュニケーション体験会」では、
外側の空気を読み続ける場所から離れ、
自分の内なる静けさに戻り、
うちのコの気配を感じる体験をしていただきます。
あのコは、
あなたに自分の機嫌を
取ってほしいのではありません。
誰かの感情を背負い、
自分を小さくして
生きてほしいのでもありません。
あなたがもう一度、
あなた自身の感覚を信じ、
あなたの人生を、
あなたとして生き始める日を、
あのコはずっと、
愛の中で待っているのです。
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【直観回復アニマルコミュニケーション体験会】
④ 8月11日(火・祝)10時~ 満席
⑤ 8月15日(土)10時~ 残席1
⑥ 8月16日(日)13時~残席3
定員:各回6名様
開催方法:オンライン(Zoom)
所要時間:約3時間
※延長の可能性があります
参加費:3,300円
詳細:
https://tanegumi-hapilabo-rwp1lr4.gamma.site/
お申込み:
https://24auto.biz/dear-mum-rico/registp/entryform5.htm
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