好きではない仕事にも命の役割がある

好きな仕事だけが、尊いわけではありません。

前回のメルマガに、
とても深いご感想をいただきました。

その中に、こんな言葉がありました。

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最近、がんばって仕事をすることに疲れていて、
「辞めたい」が頭にある。

今の仕事は好きではない。

でも、そこにいることで、
安心、安全な世界を提供してもらっている。

そして、今回のメルマガを読んで、
頑張って仕事をしてきたことを肯定されたように感じた。

社会に貢献できていたことに気づいた。

=====

そんな内容でした。

もうひとつのご感想にも、
大切な気づきが書かれていました。

=====

好きな仕事をできていることに感謝していたけれど、
その向こう側に思いを馳せてみたら、
本当にいろいろな人の支えがあって、
今、自分が立てていることに気づいた。

自分もまた、
社会の循環の一部なのだと思えた。

=====

そう書いてくださいました。

この二つのご感想を読ませていただいて、
わたしも胸の奥が熱くなりました。

好きなことを仕事にしている人は、
一見、自由で、幸せそうに
見えるかもしれません。

自分の得意なことを生かして、
自分の名前で仕事をして、
好きな人たちに囲まれているように見える。

もちろん、そこには喜びもあります。

でも、その自由は、
ひとりで成り立っているものではありません。

家族の理解

お客様の信頼

スタッフの支え

社会の仕組み

誰かが続けてくれている仕事

誰かが守ってくれている日常

その上に立たせてもらっているのです。

たとえば、
銀行で働いてくださる方がいる。

役所で手続きをしてくださる方がいる。

交通機関を動かしてくださる方がいる。

荷物を届けてくださる方がいる。

病院で働いてくださる方がいる。

店頭に立ってくださる方がいる。

会社の中で、
誰かの穴を埋めてくださる方がいる。

その仕事が、
その人にとって心から好きな仕事かどうかは、
外からは分かりません。

でも、その人が今日も
その場所にいてくれることで、
誰かの暮らしは止まらずに流れています。

誰かの安心が守られています。

誰かの一日が、成り立っています。

だから、
「好きではない仕事をしている自分はダメ」
なんて、思わなくていいのです。

好きではない仕事を続けてきたこと。

疲れながらも投げ出さずにきたこと。

家のことを誰かに助けてもらいながら、
それでも社会の中で役割を果たしてきたこと。

それは、立派な貢献です。

目立たなくても
称賛されなくても
自分では価値があると思えなくてもね。

あなたがその場所にいたことで、
誰かが助かっていたはずなのです。

仕事には、
好きか嫌いかだけでは
測れない面があります。

あなたが、
「この仕事は好きではない」
と思っていたとしても、

その仕事が、
あなたの人生の目的を果たしていく上で、

実は、とても大切な場に
なっていることがあります。

少しだけ視点を上げて、
今の仕事を俯瞰して見てみてください。

そこで出会っている人

そこで求められている役割

そこで磨かれている忍耐力や責任感

そこで育っている観察力、判断力、思いやり

そこで感じている違和感や限界

そのすべてが、
あなたがこれから進んでいく道に必要な力を、
育ててくれているのかもしれませんよ。

好きではない仕事だからこそ、
育った力がある。

そんなことも、
あるのではないでしょうか?

その視点から見てみると、
今までとは違う自分が
見えてくることがあります。

好きではない仕事だからこそ、
磨かれる器があります。

好きではない仕事だからこそ、

「本当はどう生きたいのか」

という問いが、
心の奥から立ち上がることもあります。

だから、今の仕事を、
ただ我慢の場所としてだけ
見なくてもいいのです。

そこはもしかしたら、
あなたの人生の目的に近づくための、
大切な通過点なのかもしれません。

今その場所で、
たくさんの人々に
貢献してくださっていること。

日々、誰かの暮らしを支え、
誰かの安心を守り、
社会の循環の一部として
働いてくださっていること。

本当にありがとうございます。

どうか、ご自身が果たしてきた役割に、
小さな誇りを持ってあげてください。

もちろん、心や体が壊れるほど
無理をする必要はありません。

「辞めたい」と感じる気持ちも、
大切な内側からのサインです。

その声は、
なかったことにしないでくださいね。

ただ同時に、
今まで、その仕事を続けてきた自分まで、
否定しなくていいのです。

辞めたいと思うことと、
これまでの自分を否定することは、
別のことです。

もう限界だと感じるなら、
これからの働き方を見直す機会とすればいい。

別の道を探してもいいし、
休むことを考えてもいい。

でもその前に、
どうか一度だけ、
ここまで働いてきた自分に、
こう言ってあげてほしいのです。

「よくやってきたね」って。

やさしくセルフハグしてあげてください。

あなたは、ちゃんと社会の一部として、
誰かを支えてきました。

好きなことを仕事にしている人も、
好きではない仕事を続けている人も、

どちらが上で、どちらが下
ということではありません。

どちらも、この社会の循環の中にいます。

誰かが前に出るとき、
誰かが土台を守ってくれている。

誰かが自由に動くとき、
誰かが仕組みを支えてくれている。

誰かが夢を語るとき、
誰かが日常を動かしてくれている。

光が美しく見えるのは、
それを受け止める大地があるからです。

好きな仕事をしている人も、
好きではない仕事をしている人も、

それぞれの場所で、
見えない糸のようにつながっています。

私たちは、
ひとりで生きているようで、
本当は、たくさんの命の働きの中で
生かされています。

そして、あなた自身もまた、
誰かを生かしている側の人です。

仕事を辞めたいと思う日が
あってもいいんだよ。

今の仕事が好きではないと
感じてもいいんだよ。

それでも、
あなたがこれまで積み重ねてきた日々は、
決して無駄ではないことを
知っておいてほしいと、わたしは思います。

その働きの中に、
あなたの誠実さがありました。

責任感がありました。

誰かを支える力がありました。

今日はどうか、
仕事が好きかどうかの前に、
ここまで続けてきた自分の尊さを、
受け取ってみてください。

あなたは、もう十分に、
この世界の一部を支えてきたのですから。

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